牛肉のザブトンとはどこの部位？特徴やおすすめ調理方法を紹介！
皆さまは牛肉の「ザブトン」という部位をご存じでしょうか？
ザブトンは肩ロースの一部で、きめ細かい霜降りと濃厚な旨みが特徴の希少部位です。
焼肉やステーキにすると、とろけるような柔らかさとジューシーな味わいが楽しめます。
本記事では、ザブトンの部位の位置や特徴、おすすめの調理方法について詳しく解説します。
美味しく食べるコツを知って、ザブトンの魅力を最大限に味わう準備をしましょう。
牛肉のザブトンとは？特徴や調理のコツを解説
牛肉のザブトンとはどのような部位でしょうか？
まずは、牛肉のザブトンについて以下のとおり解説します。
- 牛肉のザブトンとはどこの部位？
- 牛肉のザブトンの特徴
- 牛肉のザブトンを調理するときのポイント
それぞれの内容をチェックしておきましょう。
牛肉のザブトンとはどこの部位？
牛肉のザブトンは、肩ロースの内側にある希少部位です。
肩ロース全体の中でも特に柔らかく、きめ細かいサシ（霜降り）が入るのが特徴で、1頭の牛からわずかしか取れません。
「ザブトン」という名前は、その形が座布団のように平らで四角いことに由来しています。
この部位は、肩ロースの一部でありながら、リブロースやサーロインに近い食感と旨みを持ち、焼肉やステーキで人気があります。
また、霜降りが多く、脂の甘みが強いため、口の中でとろけるような食感を楽しめます。
脂が多い分、調理時には火加減を調整し、焦がさずにジューシーさを引き出すことが大切です。
牛肉のザブトンの特徴
牛肉のザブトンの最大の特徴は、きめ細かい霜降りと濃厚な旨みです。
適度な脂が含まれており、焼くとジューシーでとろけるような食感を楽しめます。
サーロインやリブロースのような柔らかさを持ちながらも、肩ロース特有の肉の旨みがしっかり感じられるため、焼肉店や高級ステーキ店でも人気の高い部位です。
また、ザブトンは比較的薄切りにされることが多いため、焼肉ではタレとの相性も抜群です。
一方で、脂の含有量が多いため、焼きすぎると脂が溶けて硬くなることがあります。
そのため、短時間でさっと焼くことで、口の中でとろけるような食感を維持できます。
牛肉のザブトンを調理するときのポイント
ザブトンは、脂の甘みとジューシーさを活かす調理法がポイントです。
焼肉やステーキで食べる場合は、強火で短時間焼くようにしましょう。
焼きすぎると脂が抜けてパサついてしまうため、表面に焼き色がついたらすぐに火を止め、余熱で仕上げるのがおすすめです。
また、塩やわさび、柚子胡椒などシンプルな味付けが、ザブトンの旨みを引き立てます。
濃厚な味わいを楽しみたい場合は、焼肉のタレやガーリックバターで仕上げるのもおすすめです。
しゃぶしゃぶやすき焼きにしても美味しく、脂の甘みがスープや割り下とよくなじみます。
調理の際は、肉の厚さや火加減に注意しながら、ザブトンならではの食感と旨みを堪能しましょう。
牛肉のザブトンを購入する方法
牛肉のザブトンを購入する方法は、以下などがあります。
- 精肉店で購入する
- スーパーで購入する
- ECショップで購入する
それぞれの内容について詳しく解説します。
精肉店で購入する
精肉店では、専門の職人が肉をカットして販売しているため、鮮度の高いザブトンを手に入れやすいのが魅力です。
また、精肉店ならではのメリットとして、希望の厚さにカットしてもらえることや、おすすめの調理法を教えてもらえる点が挙げられます。
ただし、すべての精肉店でザブトンを取り扱っているわけではありません。
購入する際は、事前に問い合わせて在庫状況を確認するとスムーズです。
また、焼肉専門の精肉店や、高級和牛を扱う店舗では比較的入手しやすいでしょう。
スーパーで購入する
一般的なスーパーでは、ザブトンが単独で販売されていることは少なく、肩ロースとしてまとめて販売されていることが多いです。
そのため、スーパーで購入する際は、「肩ロース」の中でも霜降りの多い部分を選ぶと、ザブトンに近い味わいを楽しめます。
また、大手スーパーの精肉コーナーでは、特別なフェアや高級肉の取り扱いがある場合もあります。
年末年始やお盆、焼肉フェアの期間中など、限定販売のチャンスを狙って購入するのもおすすめです。
ECショップで購入する
ザブトンは、オンラインの精肉専門店や和牛販売サイトで比較的簡単に購入できます。
特に高級和牛を取り扱う通販サイトでは、ザブトン単品で販売されていることもあり、ブランド和牛のザブトンを手軽に手に入れられるのが魅力です。
ECショップのメリットは、自宅にいながら全国の有名ブランド牛を購入できることです。
部位ごとにカットされた状態で冷凍配送される店舗なら、保存しやすく、必要なときにすぐ調理できます。
ただし、送料や最低注文金額が設定されている場合があるため、購入前に条件を確認することが大切です。
牛肉のザブトンを使ったおすすめ料理5選
牛肉のザブトンを使って作れるおすすめ料理は、以下5種類です。
- ステーキ
- 焼肉
- ローストビーフ
- すき焼き
- しゃぶしゃぶ
それぞれの作り方や、調理時の注意点も具体的に解説します。
ステーキ
ザブトンは脂の甘みと柔らかさが特徴のため、シンプルなステーキにするとその旨みを存分に味わえます。
焼く前に肉を室温に戻し、塩とコショウを軽く振って下味をつけましょう。
フライパンを強火で熱し、少量の油をひいてザブトンを焼きます。
片面を1分ほど焼いたら裏返し、さらに1分焼いた後、アルミホイルで包んで5分ほど休ませます。
休ませることで余熱が均一に入り、ジューシーな仕上がりになります。
焼きすぎると脂が抜けてしまうため、ミディアムレア程度が最適です。
シンプルに塩で食べるのはもちろん、わさびや柚子胡椒を添えると脂の甘みが引き立ちます。
焼肉
焼肉にする場合、ザブトンは薄めにスライスすると食べやすくなります。
厚みがあると火の通りが遅くなり、食感が重くなるため、5mm程度が目安です。
焼く前に塩を振ると肉の旨みが際立ちます。
タレを使う場合は、焼きすぎると焦げやすくなるため、さっと火を通す程度にとどめるのがポイントです。
表面に焼き色がついたら、すぐに食べると柔らかさを保てます。
焼肉のタレやレモン汁をつけても美味しいですが、わさび醤油で食べるとより風味を楽しめるでしょう。
ローストビーフ
ザブトンをローストビーフにすると、霜降りの甘みがより感じられます。
調理前に表面の水分をしっかり拭き取り、塩とコショウをまんべんなく振りましょう。
フライパンを強火で熱し、表面をしっかり焼き固めます。
その後、アルミホイルで包んでオーブンまたは低温調理器でじっくり火を通しましょう。
60℃で1時間ほど加熱すると、しっとりとした仕上がりになります。
焼き上がり後はすぐに切らず、少し休ませることで肉汁が落ち着き、よりジューシーになります。
すき焼き
ザブトンの霜降りは、すき焼きの甘辛い割り下と相性抜群です。
焼きすぎると脂が溶け出し食感が悪くなるため、強火でさっと焼きましょう。
牛脂を鍋に溶かし、肉を軽く焼いてから割り下を加えると、旨みがしっかり絡みます。
ネギや豆腐、シラタキと一緒に煮込むと、肉の風味がより引き立つのでおすすめです。
溶き卵につけるとまろやかになり、一層美味しく味わえます。
しゃぶしゃぶ
ザブトンをしゃぶしゃぶにすると、脂の甘みと柔らかい食感を楽しめます。
肉は2〜3mm程度の薄切りにし、昆布だしを使った鍋で湯にさっとくぐらせましょう。
長く火を通しすぎると硬くなるため、色が変わったらすぐに引き上げるのが理想的です。
ポン酢やゴマダレをつけて食べるのも良いですが、大根おろしや柚子胡椒を加えると、よりさっぱりといただけます。
付け合わせに水菜やエノキなどを入れると、バランスの良い一品になるでしょう。
牛肉のザブトンについてよくある質問
最後に、牛肉のザブトンについてよくある以下の質問へ回答します。
- 牛肉のザブトンは希少部位に入る？
- 牛肉のザブトンは生でも食べられる？
- 牛肉のザブトンの別名は？
記事内で触れていない内容についても、参考として目を通しておきましょう。
牛肉のザブトンは希少部位に入る？
ザブトンは肩ロースの一部ですが、1頭の牛から数kgしか取れないため、希少部位に分類されます。
特に霜降りが多く、柔らかさと旨みを兼ね備えていることから、焼肉店や高級レストランでも人気が高いです。
一般的なスーパーでは取り扱いが少なく、専門の精肉店やECサイトで購入するのがおすすめです。
牛肉のザブトンは生でも食べられる？
牛肉のザブトンは、基本的に生で食べず、加熱して食べることが推奨されています。
牛肉は表面に菌が付着している可能性があるため、生食する場合は「生食用」として販売されているものを選ぶ必要があります。
ユッケやタタキとして食べる場合は、表面をしっかり炙って殺菌するのが安全です。
新鮮なザブトンを使用し、衛生管理に十分注意して調理しましょう。
牛肉のザブトンの別名は？
ザブトンは、別名「ハネシタ」とも呼ばれます。
肩ロースの中でも特に霜降りが多い部分を指し、関西地方では「ハネシタ」と呼ばれることが多いです。
また、肩ロースの一部であることから、「肩ロース芯」や「肩ロース特選」と表記されることもあります。
地域や店舗によって呼び方が異なるため、購入時には店員に確認すると良いでしょう。
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