牛ステーキは冷凍保存してもよい？手順や期間・解凍するときのポイントを解説
牛ステーキを一度に食べきれないときや、お取り寄せやまとめ買いをしたときなど、冷凍保存するべきか迷う方は多いです。
牛ステーキは正しく冷凍保存すれば、味や食感を大きく損なうことなく保存できます。
この記事では、牛ステーキを冷凍する際の具体的な手順や保存可能な期間、さらに美味しく食べるための解凍方法について詳しく解説します。
冷凍することでステーキの楽しみ方が広がるので、ポイントを押さえておきましょう。
牛ステーキは冷凍保存できる！期間の目安とは
牛ステーキは冷凍保存が可能で、長期的に美味しさを保つ手段としても優れています。
冷凍する際は、空気に触れさせず1枚ずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて密封するのが基本です。
保存期間の目安は約1ヶ月以内が理想とされ、それ以上になると冷凍焼けや風味の劣化が起こりやすくなります。
冷凍前の処理を丁寧に行えば、解凍後もジューシーさを保ちやすくなります。
牛ステーキを食べきれないときやまとめ買いをしたときには、早めの冷凍保存を心がけましょう。
牛ステーキを冷凍保存する手順
牛ステーキを冷凍保存する手順は、下記のとおりです。
- 事前に水分をしっかりふき取る
- 空気に触れないよう1枚ずつラップで丁寧に包む
- フリーザーバッグに入れて空気を抜く
- 冷凍庫の平らな場所に寝かせて凍らせる
それぞれのステップにおける注意点もチェックしましょう。
事前に水分をしっかりふき取る
冷凍前にステーキの表面についている水分を、キッチンペーパーでしっかり拭き取りましょう。
水分が残ったまま冷凍すると、霜がつきやすくなり、解凍時にドリップ（水分とともに旨味成分も流出）につながります。
また、霜は酸化の原因にもなりやすく、肉の風味や食感が落ちる要因にもなります。
できる限り清潔で乾いたペーパーを使用し、ステーキ全体の水分を優しく包み込むようにして拭き取るのがコツです。
下処理の段階で丁寧に水分を除くことで、冷凍後の品質を大きく守ることができます。
空気に触れないよう1枚ずつラップで丁寧に包む
ステーキは1枚ずつラップに包むことで、空気との接触を最小限に抑えられます。
このとき、ピッタリと密着させて包むことが大切です。
ラップがゆるんでいたり、隙間があったりすると、冷凍焼けや酸化のリスクが高まります。
特に脂身が多いステーキは酸化しやすいため、できるだけラップに密着させて、空気が入り込まないようにすることが重要です。
ラップを2重に巻いてもOKです。1枚ずつ包んでおくことで、後の解凍もスムーズになります。
フリーザーバッグに入れて空気を抜く
ラップに包んだステーキは、さらにフリーザーバッグに入れることで、より密閉性を高めます。
袋の中の空気を抜く際は、袋を押しながらゆっくりとチャックを閉じるか、ストローを使って手動で空気を吸い出す方法も効果的です。
真空に近い状態を作ることで、冷凍焼けや臭い移りを防げます。
また、厚みのある冷凍保存袋を使うと、破れにくく冷凍庫内での衝撃からも中身を守ってくれます。
保存期間中の品質を保つために、空気を可能な限り抜いて密閉することが非常に重要です。
冷凍庫の平らな場所に寝かせて凍らせる
冷凍開始のタイミングで、ステーキを平らな状態で寝かせて凍らせるのがポイントです。
最初から重ねて置いてしまうと、凍るのに時間がかかり、肉の細胞が破壊されて解凍時にドリップが大量に出る原因になります。
急速に冷凍することで、氷の結晶が小さくなり、食感の劣化を防げます。
凍った後であれば重ねてもOKなので、スペースが限られている冷凍庫でも安心です。
冷凍初期だけは、なるべく薄く広げて寝かせるように保存してください。
牛ステーキを解凍するときのポイント
牛ステーキを解凍するときは、下記のポイントを意識するのが大切です。
- 冷蔵庫でじっくり時間をかけて解凍する
- 解凍後は常温に戻してから焼く
- ドリップ（肉汁）をキッチンペーパーで軽く拭き取る
それぞれのポイントに目を通し、牛ステーキを冷凍保存する準備をしましょう。
冷蔵庫でじっくり時間をかけて解凍する
ステーキは冷蔵庫でゆっくり解凍することで、肉の細胞を壊さず、食感や旨みを保つことができます。
常温や電子レンジで急いで解凍すると、表面だけが解けて内部にムラが残ったり、ドリップが多く出てしまったりするリスクがあります。
冷蔵庫の温度（およそ4℃前後）で半日〜1日かけて解凍するのが理想です。
予定に合わせて余裕を持って解凍しましょう。
特に厚みのあるステーキほど、時間をかけるのがポイントです。
解凍後は常温に戻してから焼く
冷蔵庫で解凍したあとは、すぐに焼かず、30分〜1時間ほど室温に置いて常温に戻しましょう。
冷たいまま焼くと、外側だけが加熱されて中まで火が通りにくく、焼きムラや芯の冷たさにつながることがあります。
また、焼いている途中で肉の温度差によって縮んでしまい、仕上がりに影響することも珍しくありません。
室温に戻すことで火の入り方が均一になり、ジューシーさと柔らかさが引き立ちます。
キッチンに出したまま放置しすぎず、30分〜1時間を目安に調整してください。
ドリップ（肉汁）をキッチンペーパーで軽く拭き取る
解凍後に出てくるドリップ（肉汁）は、キッチンペーパーで軽く拭き取ってから調理しましょう。
ドリップがついたままだと、焼いたときにフライパンの温度が下がってしまい、香ばしい焼き色がつきにくくなります。
また、水分が多いと蒸し焼きのようになってしまい、外はカリッと中はふっくらという理想的な焼き上がりから遠ざかってしまいます。
強く押し付けると肉が潰れてしまうため、あくまで軽く押さえるように優しく処理するのがコツです。
牛ステーキの冷凍保存に関してよくある質問
最後に、牛ステーキの冷凍保存に関してよくある下記の質問へ回答します。
- 牛ステーキの冷凍焼けとは？
- 牛ステーキを冷凍すると色が変わるのはなぜ？
- 牛ステーキは冷蔵ならどれくらい保存できる？
ここまで触れていない内容についても、参考情報として目を通しておきましょう。
牛ステーキの冷凍焼けとは？
冷凍焼けとは、肉が冷凍中に空気と触れて乾燥し、表面が変色したり風味が落ちたりする現象のことです。
原因はラップや袋の密封が不十分なまま長期保存したり、頻繁な冷凍庫の開閉による温度変化です。
冷凍焼けした部分は繊維がパサつき、旨味が抜けやすくなるため、見つけたら削ってから調理するのがおすすめです。
しっかりラップし、空気を抜いた状態で保存して冷凍焼けを防ぎましょう。
牛ステーキを冷凍すると色が変わるのはなぜ？
牛肉は冷凍すると赤身が黒っぽくなったり、茶色く変色することがあります。
これは酸化によってミオグロビン（肉の赤色の元）が変化するためで、品質の劣化というより「見た目」の変化です。
ただし、黒ずみとともに異臭がある場合は腐敗の可能性もあるため注意しましょう。
変色のみであれば食べても問題ありませんが、できるだけ早めに食べるのが安心です。
牛ステーキは冷蔵ならどれくらい保存できる？
冷蔵保存の場合、牛ステーキの保存期間はおおむね2〜3日が目安です。
市販のパック肉であれば、ラベルの「消費期限」までに使い切るようにしましょう。
買ってすぐ使わない場合は、なるべく早めに冷凍しておくと鮮度を保ちやすくなります。
冷蔵でも乾燥や酸化が進むため、保存時にはラップで包み、密閉容器に入れて保存すると鮮度が長持ちします。
牛ステーキの冷凍保存には「酸化と味落ちへの対策」が欠かせない
牛ステーキを冷凍保存する際には、「酸化と味落ちへの対策」が重要です。
水分をしっかり拭き取り、1枚ずつ丁寧にラップして空気を遮断することで、冷凍焼けや風味の劣化を防げます。
フリーザーバッグを使ってしっかり空気を抜き、平らに寝かせて冷凍庫に入れると、冷凍ムラも抑えられます。
解凍時は冷蔵庫でじっくり戻し、常温に戻してから調理することで美味しさを引き出せます。
正しい手順と注意点を押さえて、長期保存でも美味しいステーキを楽しみましょう。