宮崎牛とはどんな和牛ブランド?名前の由来や調理するときのポイントを解説!
日本全国で高い評価を受けるブランド和牛のひとつである宮崎牛は、豊かな自然環境と厳格な飼育基準のもとで育てられており、きめ細かな霜降りと極上の柔らかさが特徴です。
この記事では、宮崎牛の特徴や名前の由来、魅力を引き出せる調理のポイントを詳しく解説します。
宮崎牛の美味しさを最大限に堪能するためのヒントを探ってみましょう。
宮崎牛とはどんな和牛?ブランドの由来や特徴を解説!
まずは宮崎牛について、以下3つの特徴を解説します。
- 宮崎牛の由来
- 宮崎牛の飼育地
- 宮崎牛の特徴
ブランド和牛としても有名な宮崎牛の特徴をしっかり押さえておきましょう。
宮崎牛の由来
宮崎牛は、宮崎県内で生まれ育った黒毛和種です。
(公社)日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級が4等級以上、かつ県内種雄牛または家畜改良のため指定された種雄牛を一代祖にもつ牛肉を指します。
宮崎県は昔から良質な肉質を持つ系統の素牛を保有しており、他県でブランド和牛として肥育される素牛を地元で肥育し、ブランド化したのが「宮崎牛」です。
宮崎牛の歴史は長く、1986年10月には「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が設立され、正式に「宮崎牛」というブランド名が定義されました。
宮崎県は独自の指針により、「太りやすく、飼いやすく、肉質の良い」和牛への改良を進めており、全国和牛共進会において4大会連続で「内閣総理大臣賞」を受賞しています。
宮崎牛の飼育地
宮崎牛の飼育地である宮崎県は、九州地方の南東部に位置し、年間を通じて温暖で穏やかな気候が特徴です。
宮崎県内では、牛の飼育において家族経営が中心となっており、飼育者が一頭一頭の牛に細心の注意を払って育てています。
地元産の稲わらやトウモロコシなどを使用した飼料は、牛の体質に合わせて調整され、その結果、宮崎牛の肉質が一層引き立ちます。
この地域ならではの温暖な気候と豊富な飼料が、宮崎牛の高い品質を支えているのです。
宮崎牛の特徴
宮崎牛の最大の特徴は、その美しい霜降りと極上の柔らかさです。
脂肪がきめ細かく均一に分布しており、これが宮崎牛のジューシーでとろけるような食感を生み出します。
宮崎牛は脂肪の融点が低いため、口に入れた瞬間に脂がとろけ、濃厚な旨味が広がります。宮崎牛の肉質の高さは、厳しい審査基準をクリアした牛だけに与えられる「宮崎牛」というブランド名を支える要因となっています。
宮崎牛は高級レストランやギフトとしても非常に人気が高く、その品質は国内外で高く評価されています。
宮崎牛を調理するときのポイント
宮崎牛を調理するときのポイントは、以下の通りです。
- 鉄製で底が厚いフライパンを選ぶ
- 油は牛脂を使って焼く
- 冷凍庫から出して常温に戻す
- 焼く前に塩・コショウを振りかける
- 強火のまま塩・コショウの面を下にして焼く
それぞれのポイントをしっかり押さえておき、宮崎牛を堪能するための準備をしましょう。
鉄製で底が厚いフライパンを選ぶ
宮崎牛を調理する際には、鉄製で底が厚いフライパンを選ぶことが重要です。
鉄製のフライパンは、熱を均一に伝える能力が高く、肉をムラなく焼き上げることができます。
また、厚みのあるフライパンは熱を蓄える力が強いため、肉を焼いたときに温度が急激に下がることを防ぎ、表面をしっかりと焼き固めることが可能です。
この表面の焼き加減が、宮崎牛の旨味を閉じ込めるポイントになります。
油は牛脂を使って焼く
宮崎牛を焼く際には、一般的な植物油ではなく、牛脂を使うのがベストです。
牛脂を使うことで、肉自身の風味を活かしながら、さらにリッチな味わいに仕上げることができます。
牛脂は、肉の脂身部分からとれるため、宮崎牛の風味と相性が良く、焼き上がりにコクと深みを加えます。
牛脂をフライパンに溶かし、熱が十分に回ったら、いよいよ宮崎牛を投入します。
冷凍庫から出して常温に戻す
宮崎牛を調理する前には、必ず冷凍庫から出して常温に戻すのを忘れないようにしましょう。
冷たいままの肉を焼くと、表面は焼けても中が冷たいままになり、均一に火が通らない原因となります。
約30分から1時間程度、常温に置いておくことで肉全体が均一に温まり、焼いたときにムラなく火が通るため、宮崎牛の柔らかさを最大限に引き出すことができます。
焼く前に塩・コショウを振りかける
宮崎牛を焼く直前には、塩とコショウを振りかけて下味をつけます。
塩は肉の旨味を引き立てる効果があり、コショウは風味をプラスしてくれます。
振りかける量はお好みですが、あまり多すぎると肉本来の味を損なうことがあるため、適量を心がけましょう。
また、塩を振るタイミングは焼く直前が最適です。時間が経つと塩が肉の水分を引き出してしまい、ジューシーさが失われる可能性があるため注意が必要です。
強火のまま塩・コショウの面を下にして焼く
いよいよ焼く段階では、強火で一気に表面を焼き固めることがポイントです。
まずは塩・コショウを振りかけた面を下にしてフライパンに置き、短時間で香ばしい焼き色をつけます。
焼き固める工程では肉汁が内部に閉じ込められ、宮崎牛特有のジューシーさと風味が逃げることを防ぎます。
焼き時間は、表面にしっかりと焼き目がつくまでが目安で、焼きすぎないように注意が必要です。
焼き上がったら肉を少し休ませると、内部の肉汁が落ち着いてより美味しく仕上がります。
宮崎牛の良さを活かせるおすすめレシピ5選
宮崎牛の良さを活かせるレシピは、以下5つです。
- ステーキ
- 焼肉
- 冷製パスタ
- 牛すき煮
- サンラータン
ステーキ以外にも豊富な楽しみ方が存在する宮崎牛の調理方法を覗いてみましょう。
ステーキ
宮崎牛といえば、やはり定番はステーキです。
厚切りの宮崎牛を使って、シンプルに塩とコショウで味付けし、鉄製のフライパンで強火で焼き上げることで、外はカリッと中はジューシーに仕上がります。
焼き方はレアからミディアムがおすすめで、肉本来の甘みや旨味を堪能できます。
焼いた後に少し休ませることで、肉汁が全体に行き渡り、より一層美味しくなります。
仕上げにバターを加えると、コクが増して贅沢な味わいを楽しめます。
焼肉
ステーキだけでなく、焼肉も宮崎牛の魅力を存分に味わえる料理の一つです。
薄切りにした宮崎牛を、軽く炙る程度に焼くことで、霜降りの脂が溶け出し、肉の甘さと旨味が引き立ちます。
焼肉のタレを控えめにし、素材の味を楽しむのがおすすめです。
タレではなく、シンプルに塩やレモン汁を使って食べると、宮崎牛の豊かな風味をストレートに味わえます。
宮崎牛を焼肉にするときは、焦げ付かないように注意しながらさっと焼き上げるのがポイントです。
冷製パスタ
宮崎牛の冷製パスタは、暑い季節におすすめの一品です。
薄切りにした宮崎牛をさっと焼き、冷やしたパスタと合わせます。
パスタにはオリーブオイルやガーリック、バジルなどで味付けをし、牛肉の旨味を引き立てるソースを絡めます。
トマトやルッコラなどの新鮮な野菜を添えることで、彩りも豊かになり、さっぱりとした味わいが楽しめます。
冷製パスタは、宮崎牛の柔らかさと甘みを存分に堪能できるおすすめな料理です。
牛すき煮
宮崎牛を使った牛すき煮は、家庭で楽しむ和食の定番です。
砂糖、醤油、みりんを使った甘辛いタレで煮込むことで、宮崎牛の脂が溶け込み、旨味がタレに染み渡ります。
具材には、ネギ、豆腐、しらたきなど、定番のすき焼きの食材を使いましょう。
煮込み過ぎないように注意し、さっと火を通す程度で宮崎牛の柔らかさを保つのがポイントです。
卵に絡めて食べると、まろやかさが加わり、さらに美味しさが引き立ちます。
サンラータン
宮崎牛を使ったサンラータンは、和牛の新しい楽しみ方としておすすめです。
酸味と辛味が特徴のスープに、薄切りの宮崎牛を加えることで、深いコクと旨味がプラスされます。
サンラータンは酢とラー油を効かせたスープであり、宮崎牛の脂が溶け込むことで、味に深みが出ます。
野菜や豆腐、キノコなどをたっぷり加えることで栄養バランスも良くなり、食べ応えのある一品に仕上がるので、寒い季節におすすめのレシピです。
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